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2009年07月19日

立正安国論とシスの暗黒面

 2000年11月29日の読売新聞の朝刊に、同社が行った「 21世紀に伝える『 あの1冊 』 」という調査の結果、「 日本の名著 」の第2位に『 立正安国論 』が選ばれている。


 『 立正安国論 』は1260年( 文応元年 )7月16日、民衆の幸福を願い、迫害を覚悟の上、日蓮大聖人が時の最高権力者・北条時頼に提出した「 国主諫曉の書 」( 国を統治する権力者の誤りを指摘した提言書 )である。『 立正安国 』とは、「 正義を打ち立て、国を安寧にする 」との意義である。


 『 立正安国論 』提出の3年前、1258年( 正嘉元年 )には、鎌倉一帯を「 正嘉の大地震 」が襲い、民衆は大規模な水害と火災に苦しんだ。その後も自然災害、飢饉、疫病が打ち続き、牛や馬など家畜共々、大勢の民衆が命を落す悲惨な様相の時代だった。


 『 立正安国論 』には「 汝 須らく一身の安堵を思わば 先ず四表の静謐を祷らん者か 」との言葉がある。「 あなたは、自分自身の幸福を願うならば、まず、四方( 東西南北の地域=社会全体 )の平和を願って行動するべきである 」との意味である。


 「 個人の幸福 」( 人間の幸福 )と「 地域・社会の平和 」( 地球の平和 )は連動して成り立つものであり、どちらか一方だけが幸福・平和であれば良い、とういことは在り得ない。至極当たり前の事である。


 しかし、現実社会は、「 自分さえ良ければ、他人はどうなっても感知しない 」という、未必の故意的に”正義を行わない ”事が、当たり前に成されてしまう世界である。


 自分の考え方は常に正しく、その行動は常に正しい。自分の技術や能力は他者より優れている。自分の職業や収入は他者に引けを取らない。故に、自分以上に優れた存在は認めたくなく、他者を常に自分以下と軽んじてしまう。故に、自分の言動に意見を述べる者が現れた場合、その者が訴える”真意 ”を、少しも理解しようとせず、一方的に排除してしまう。自分の生き方に自信満々で、他者の意見など、全く聞く耳を持たない「 傲慢 」と「 慢心 」の心が、その一因にある。


 その「 傲慢 」と「 慢心 」の心の中に、他者に対する「 怒り 」、「 憎しみ 」、「 差別 」が生まれ、「 感謝 」と「 誠実 」、平和な「 対話 」を拒絶する闇、全ての元凶、”シスの暗黒面 ”が生まれる。
posted by 555号発進! at 09:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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